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liebevoll

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バレエ音楽「ダフニスとクロエ」

講義でレポート書いたので、どうせなら、ということで書いてみます。
っていうかそのこぴぺです。


ダフニスとクロエ (Daphnis et Chlo?)

モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel)作曲。
数々の名バレエを生み出してきた ”ロシア・バレエ団” の主催者・ディアギレフが1910年にギリシャ人・ロンゴス作の『ダフニスとクロエにまつわる牧人風のレスボスの物語』の第4巻(「田園物語」)を底本としたバレエの音楽を委嘱して、このバレエが完成。
1910年、ピアノ版スコアが完成。
全曲版はピエール・モントゥーの指揮によって1912年にパリのシャトレ座で初演された。
振り付けはフォーキン、美術はレオン・バクストで、
ダフニス役:ヴァスラフ・ニジンスキー、
クロエ役:タマラ・カルサヴィナ
で踊られた。


ちなみにディアギレフはゲイだったそうです(どうでもいい)


登場人物
ダフニス(美しい羊飼)
クロエ(美しい羊飼の娘)
ドルコン(醜い牛飼)
リュセイオン(太った年増女)
ラモン(年老いた羊飼)
グリヤクシ(海賊の首領)
3人の妖精
etc



ストーリー
第1場 聖なる森のすそにある野原

-開幕-
(序奏)

場面が明るくなってくると、花籠をもった若い男女の登場。
奥にあるニンフの祭壇への礼拝。祭壇を花輪で飾り一同の踊り。
(宗教的な踊り)

ダフニスが現れ、そのかたわらにクロエが寄りそっている。
娘たちは、美青年のダフニスに心を奮われ、そのまわりを踊りながらまわる。
これをみたクロエは、はじめて 嫉妬 に似た感情をおぼえる。 けれどもその彼女もまた、若い男たちの踊りのなかに誘い込まれて、一緒になって優雅に踊りはじめる。
(全員の踊り)

たくましい牛飼いドルコンがすがたを現わし、 美しいクロエにむかって愛のしぐさをはじめる。 これをみたダフニスが、こんどはクロエのそばで嫉妬する。一同が踊っているうちに、ドルコンは大胆にもクロエを抱擁しようとする。無邪気なクロエは、戯れと解してこれに応じようとする。ダフニスは、荒々しい動作でドルコンを押しのけ、クロエに優しく近づいてゆく。ダフニスとドルコンのふたりの恋敵は、踊りによって雌雄を決することになる。勝った者がクロエから、褒美の口付けをもらう、ということになる。 そこでまずドルコンが、はじめに踊ることになる。 しかし、 「グロテスクな踊り」なので、物笑いのたねになり、爆笑のうちに、 ドルコンの踊りは尻切れとんぼに終わる。
(ドルコンのグロテスクな踊り)

次にダフニスが踊る番となり、彼は、軽々と優美に踊りはじめる。もちろん一同は、ダフニスの勝ちと認める。 そしてダフニスとクロエは一同の前でやさしく抱擁するのである。 一同は、クロエを伴って退場する。ダフニスは身動きもせず、いまの口付けの余韻に恍惚となる。
(ダフニスの優しく軽やかな踊り)

そのとき、豊満な年増女リュセイオン がやってくる。ダフニスを見つけた披女は、うしろから近よって、いきなり眼かくしする。 ダフニスは、それをクロエのいたずらだと思っていたのだが、リュセイオンの仕業だと知ると、邪険に追いはらおうとする。 しかしりュセイオンは、 「濃艶な踊り」をはじめ、ダフニスを悩ませ、じらせて、嘲笑って、そのまま立ち去ってしまう。
(リュセイオンの踊り)

そのとき、何かあわただしい気配となり、どこからともなく甲冑の響き、戦いの叫びが聴こえてくる。この平和な村に、海賊が襲来したのである。ダフニスは、クロエの身を案じて、大急ぎで助けにとび出してゆく。 それと入れちがいにクロエが隠れ場をさがし、あわふためいて馴け込んでくる。
クロエは、ニンフの祭壇の前に身を技げ出すのだが、 そこへ海賊たちが荒々しく現れ、クロエをさらっていってしまう。 その後に、ダフニスがクロエをさがして現れ、地面のクロエの履き物を見つける。事の次第を察したダフニスは、絶望のあまりくずれ伏してしまう。 辺りは暗くなる。



この世のものともおもわれぬ一条の光がさしこんであたりをほの明るくする。 小さな光がニンフたちの像を照らすと、1人のニンフ像が動きはじめ、 祭壇から降りてくる。 ついで2人目のニンフ、3人目のニンフも降りてくる。 そして3人が集まり、ゆっくりした神秘的な踊りをはじめる。
そして、倒れ伏しているダフニスを見つけ頬に残る涙を拭く。彼女らは、ダフニスを蘇生 させようと、岩へとつれてゆく。 そして、パンの神に助けを乞う。 この願いにこたえて、パンの神の姿が浮かびあがる。ダフニスはパンの神に、 クロエが無事にもどりますようにと懇願し、その場にひれ伏す。
(夜想曲)


第2場 海賊ブリクシの野営するキャンプ
海賊の陣地。海賊たちは強奪した品をかついで、あちらこちら走り回っている。この港で海賊たちは荒しい戦勝の踊りを踊る。
(戦いの踊り)

ややあって、海賊の首領が捕膚をつれてくる。ように手下たちに命ずる。 すると、両手を縛られた、いたいたしい姿のクロエが曳かれてくる。 海賊の首領は、披女に何か1曲おどれと命令する。 これに対してクロエは、哀願の踊りをはじめる。 そして、隙をうかがって逃げようと試みるのだが、すぐ掴まえられ、荒々しくつれ戻されてしまう。海賊の首領は、クロエを手籠めにしようとする。クロエは哀訴するのだが、首領はこれを無視して、意気揚々とクロエを抱え去ろうとする。
そのとき、俄かにあたりが騒がしくなり、物々しい気配となる。 海賊どもはあわてふためいて、行ったり来たりしている。 しかし、無数の牝山羊が現れ、泡賊どもをうごけなくしてしまう。 このとき、大地が割れ、パンの神が現れ、その顔が海賊どもにのしかかる。 これを見た一同は仰天して逃げ出してゆく。


第3場 聖なる森のすそにある野原

東の空が白みはじめようとしている。 ダフニスは、ニンフの洞窟の前に横たわっている。東の空が次第に明るくなり、鳥たちの囀りが聞こえてくる。
(夜明け)

ダフニスとクロエのゆくえを心配した羊飼いたちが、登場してくる。そして打ち伏して眠りこんでいるダフニスを見つけ、揺り起こして眠りから覚ます。ダフニスは、クロエのことを気づかって、羊飼いたちといっしよにあたりをさがしまわる。そのとき、別の半飼たちに連れられられて、クロエが姿を現わす。 そしてダフニスの腕のなかに身を投げ、二人はかたく抱擁する。 ダフニスはクロエのかぶっている冠をみて、 クロエが無事にもどったのは、パンの神の力であったことを悟る。

年老いた羊飼いのラモンが、「クロエを救ってくれたのはパンの神である。」「昔パンの神がニンフのシランクスに恋したことがあって、その思い出のためにしてくれたことなのだ」と聞かせる。それをきいて、ダフニスとクロエは、 パンとシリンクスのパントマイムを踊る。
(パントマイム)

クロエは、若いニンフをまねし、ダフニスがパンの神の姿を演じて、ニンフヘの恋心をあからさまに示してみせる。パンの姿のダフニスは絶望し、葦の茎を引きむしって笛をつくり、 憂いにみちた旋律を吹きはじめる。するとクロエが再び現れ、笛の旋律に合わせて踊りはじめる。 踊りは次第に活発になってゆき、とうとうクロエはダフニスの腕にとび込み、しっかりと抱きしめられる。


ニンフの祭壇の前でダフニスとクロエは優しく抱擁し分う。 そこへ若い男たちがどやどやと現われる。そして一同が踊りはじめる。ついでダフニスとクロエが、優雅なデュエットで 踊りはじめ、一同祝福の乱舞で幕となる。
(全員の踊り)




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自分が持っているのはブーレーズ/ベルリンフィル版です。
すばらしいです。すべての音が聴こえてくるかのような精密さ。
「スイスの時計職人」と賞されたラヴェルの精密さを、更にブーレーズ様が前面に出してる感じがとても良いですねぇ。

でも録音と相まって、ちょっぴり冷たく聴こえるのは私だけでしょうかね。

熱いんだけど、ゴワァァァァァァって感じじゃない。

触ったら一瞬で灰になって消えそうな、真っ青な炎的イメージ。


うーん、デュトワのも聴いてみたいなぁ。



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